蓮と生きる

蓮を育てることを楽しんでいます

近江妙蓮

近江妙蓮について、ホームページの蓮の品種紹介では省略した詳細です

※いろいろな方面から調べた記述を纏めたものです

 

近江妙蓮は歴史が古く、室町時代には室町幕府3代将軍足利義満に献上されたという記録が残っています

元々は中国から日本にやってきた品種であるとされていますがいつ日本に伝わったのかは明確ではないとされています

滋賀県守山市の田中家の大日池で代々受け継がれてきた品種で昭和40年には滋賀県の天然記念物に、昭和50年には守山市の花に制定されています

 

歴史の古い品種ではあるものの、明治29年を最後に開花がしなくなるという事態が起こり、昭和31年、大賀一郎博士に近江妙蓮復活の依頼が出されました

その際に古い文献などから過去に大日池から分根された記録が見つかり、移植先である石川県金沢市(金沢持明院)に現存する加賀妙蓮を昭和35年に再度大日池に移植し、昭和38年に復活を遂げるに至りました

(大日池では昭和58年に再度咲かなくなり再度移植が行われているとの事)

 

「加賀妙蓮」の他に「武蔵野妙蓮」というものがありますがどちらも近江妙蓮が分根されたものであるそうです

ネール蓮

ネール蓮のホームページの蓮の品種紹介では省略した詳細です

※いろいろな方面から調べた記述を纏めたものです

 

昭和36年(1961年)、当時のインド首相「ジャワハルラール・ネルー」により日本の仏教各宗派代表30名がインドに招待される

この際、インドと日本の親善の証としてネール首相より両手一杯程の蓮の実が贈られる

この蓮の実はネール首相の計らいで釈迦生誕の地、現在のネパールのルンビニーに生育している蓮から採取された

後にこの蓮の実は関係者に分配されている

 

昭和38年(1963年)、大賀一郎博士に託された種子が発芽

昭和39年(1964年)、初めて開花し、ネール首相にちなみ「ネール蓮」と命名される

 

大まかな経過は省いていますが以上がネール蓮の由来と言われています

 

 

 

9/18までに残った蓮

我が家の蓮はほとんど花を終えましたがまだ花芽が出ている品種があります

生蓮寺蓮と生蓮寺さんの種から育てている蓮の2つです

今日の地点で生蓮寺蓮があと2つ、実生があと1つあります

昨年は最終開花が9月22日でしたが今年はこのままいくと記録を更新できそうです

(昨年の最終花は生蓮寺華蓮)

生蓮寺蓮は遅咲きとして実生の方がどうなのかというのが要観察中です

今朝咲いた生蓮寺実生の蓮

良い感じの花です

生蓮寺蓮と桃姫

ご存知の方には説明不要ですが生蓮寺さんで生まれた蓮は3つあります

「生蓮寺蓮」「生蓮寺華蓮」「桃姫」の3種類です

生蓮寺蓮

生蓮寺華蓮

桃姫

「生蓮寺蓮」と「桃姫」は生蓮寺さんの遅咲き白一重品種の「生蓮寺白彼岸」という品種の特性を、「生蓮寺華蓮」は「マムカラ」という品種の特性を受け継いでいるため、花期が長いという品種になります(この辺の詳しい説明は「五感で楽しむ蓮図鑑」に載っています)

生蓮寺華蓮は昨年お迎えさせて頂いていたのですが今年は桃姫と生蓮寺蓮をお迎えさせて頂きました

この2品種を育てていて感じたことをまとめてみたいと思います

 

まず生蓮寺蓮ですが、生育速度が普通の蓮より若干遅く感じました

それと日照時間が足りないと生育が悪くなるようで、一度置き場所を変えることがありました

最初配置していた場所では午後からあまり陽射しが当たらないようでしたので、日没まで日が当たる場所に移動したところとても調子よくなりました

 

桃姫ですが、こちらは生蓮寺蓮より春先の芽吹きが遅い感じです

ただし、暖かくなって成長が始まるとあっという間に葉を出してくれました

勢いでは生蓮寺蓮より旺盛で、普通の蓮くらいです

日照の方は生蓮寺蓮ほどデリケートではないようです

 

2種の草丈は生蓮寺蓮<桃姫といったところでしょうか?

3種比較ですと生蓮寺華蓮が一番大きくなりますね

桃姫は名前から小型と思ってしまいますが結構大きくなります

 

それと、育てる容器ですが生蓮寺華蓮はプラスチック容器でも問題ないようですが桃姫、生蓮寺蓮は陶器の保温性がある鉢の方が良いかもしれません

理由に関しても前述の書籍を読めばわかると思います

あと、今年桃姫を頂いた時の事ですが蓮根が壊滅状態だったという点です

(経緯は端折りますが桃姫の無事な蓮根を探す事態となっていました)

今年は大寒波だったわけですが、どうやらある程度寒さに耐性があるとはいえダメージが大きかったようです

こういった点を踏まえて生蓮寺蓮、桃姫は厳寒には警戒したほうが良さそうです

尚、生蓮寺華蓮は我が家でプラスチック容器で大寒波を乗り切りましたのである程度大丈夫だと思います

豪雪地帯では分かりませんが

天女花冠

今年も種からの育成を試みましたが、あまり花は咲いていません

が、咲いた蓮は中々良い花を咲かせてくれました

またまた生蓮寺産の種からの品種ですが小型で花の形も良く、花も良く出てくれました

開花した第一印象からの銘をつけて「天女花冠(てんにょかかん)」としました

花かんむりを彷彿させたことが由来です

特に天女、桃源郷や仙郷がイメージに合ったので

他の蓮たちは微妙なところですが

 

実は他にも面白い感じになっている蓮があるのですがそちらはまた別の機会に・・・

新しい蓮の花が咲きました

生蓮寺さんには何かとお世話になっていますが、今回は種から育てた蓮です

生蓮寺さんからは種蓮根の他に蓮の種も頂くことができるのですが(有償)その種から育てていた蓮が開花しました!

種は昨年から育てていたもので今年二年目の株になるのですが、今冬の大寒波を乗り越えて見事に花を咲かせてくれた子になります

しかもこの子、ビニールのポリポットに植えてジャンボタライに沈めていただけの子の一つだったのでよくこの大寒波を乗り越えて咲いてくれたなぁと

しかも花芽が4つも出ているので大変花上がりも良いという特性持ちです(他の子は残念ながらだったり、まだ花芽が出ていなかったり)

種からだとどんな花が咲くか分かりませんが、こんな綺麗な花も咲くんですよね

これが種から育てる醍醐味です

育てるには少しハードルが高くなりますが・・・

さて、肝心のこの子の名前ですが・・・

『晴虹蓮』と命名しました

読みは『せいこうれん』です

由来は

生蓮寺由来の蓮という事で、生蓮寺は晴れ乞いのお寺ですので晴れの字を

虹は和色の「虹色」が花の色に近かったので虹

あと、虹は雨の後晴れた空に架かるものなので

そして、この二つを合わせて『せいこう』と読みますがこれは『成功』ともとれるネーミングになります

これからも大切に育てていこうと思います

それにしても、他の子が全然花芽が出ないのですが、どうなっているのでしょうか・・・??

 

黄玉'23 開花までの道のり

我が家で育成している出自不明品種の蓮「黄玉」

今年約14年ぶりに花芽をつけて開花しました

何故ここまで花が咲いていなかったのかという点ですが、これは単純にわたしが開花させることを諦めてしまっていた事と、その後に生育不調が続いたことが原因です

 

黄玉を入手した年はあまりよく覚えていません

記憶では2000年代です(正確には覚えていません)

入手時のラベルなんかは残っているというのに

 

そこから確か二年は開花していました

最後に開花したのが2009年6月

それ以降どうやっても開花せず、途中で諦めてしまっていました

その結果、全然開花もせずそのままとなっていました

 

時は流れ2021年

再び開花を目指していくことにしました

が、株の状態が良くなく、この年は開花させるのは不可能と判断し、翌年の開花に向けて株を成長させることにしました

 

2022年

十分株が育ったのでこの年複数の鉢に分けて育成を開始

・・・したものの開花せず

原因は不明

仕方ないので再度翌年に望みを託すことに

 

2023年

まず驚いたのが蓮根が十分太っていた事

そして十分な量の株ができていた事

これなら一つくらいは咲く可能性があると思い、6鉢に分根して植え付けました

そして5月20日

花芽が出ました

久しぶりに見る花芽でした

そこから順調に成長して

6月9日、開花しました

しかも今年度初開花品種となりました

花の色は薄い黄色なのですが写真で見ると白っぽいです

どうも写真写りが悪いのか(撮影技術が悪いのか)黄玉は写真で見るとそれほどでもない印象ですが、実物はとても綺麗です

いや、長かったです

しかし複数鉢に分けているのに一鉢、しかも10号ポットのものが開花するなんて

これより大きい鉢でも育てていますがそちらは全く変化なしです

開花の条件がいまいち掴めません・・・

何はともあれ、久しぶりに見ることのできた黄玉の花、大変満足です