蓮と生きる

蓮を育てることを楽しんでいます

2023年の目標

新年明けましておめでとうございます

本年も宜しくお願い致します

 

気が付けば三が日もあっという間に過ぎていました

新年初頭ということで今年の目標なんかを

今年は久しぶりに元肥を使っての育成を行います

以前は元肥を施工していたのですが、一部不調になった蓮があったので元肥を使わないで育成を試みたところ、調子が良かったので以来元肥は使わない主義になっていたのですが、それからもいろいろと肥料のデータを収集しこっそり試験していたデータを基に今年は元肥入りでの育成を行います

まずは元肥ですがマグァンプKの中粒とバットグアノでどちらにするか思案していたのですがTwitterでバットグアノでも十分な開花が見込めるという情報を頂き、また自然由来の肥料という点から今年の蓮の元肥はバットグアノにすることにしました

 

ということで次は追肥について

追肥は2種使い分ける予定です

1.小型品種/性質の弱い品種

こちらは化成肥料の6-6-6を用意しようと思っています

茶碗蓮や白君子小蓮等ですね

2.中型~大型品種/花上がりがイマイチな品種

こちらは化成肥料8-8-8を予定していますが場合によっては10-10-10にしようと思います

近江妙蓮や一天四海等は10-10-10でいいと思っています

 

以上肥料は

元肥バットグアノ

追肥化成肥料6-6-68-8-8

の3つをメインに使い分けていこうと思います

 

あと土ですがこちらも少し試験的なことをしてみようと思います

下半分は鉢に入っていた古い土に牛ふんと元肥を混合したものにして上半分は新しい土に元肥を混合してみようとおもいます

この方法がどう影響を出すのか分かりませんがうまくいくことを願います

 

それと、今年も新しい品種を多数お迎えしたいと思います

お迎えした折には紹介と育成状況なんかをここで書いていこうと思っていますのでよろしければお付き合いいただければと思います

蓮の紹介4

今回も1品種の紹介です

カスピカム

カスピ海沿岸に自生している野生の蓮だそうです

以前はロシア原産といった表記が見られましたが最近では明確な原産地があやふやであるとのことからカスピ海沿岸原産という表記になっているようです

紅色一重の花で花弁が少しスリムなのが特徴です

特に気に入っている品種ですが野生の蓮らしく背丈はそこそこ大きくなります

 

蓮の学名は「Nelumbo Nucifera」ですがカスピカムは変種として「Cuspicum」という表記が加えられるようです

 

因みにロシア原産の蓮はアムール川流域に自生する野生の蓮があるそうです

自生地以外では日本の京都府立植物園で見られるようです(下記該当記事参照)

web.archive.org

 

今回はカスピカムの紹介でした

見ていただきありがとうございました

蓮の紹介3

今回は1品種の紹介です

奈良蓮

 

唐招提寺に伝わる蓮で唐より鑑真和尚が日本に渡来した際に伝えたものとの事です

鑑真和尚が日本に伝えた蓮は奈良蓮の他に「唐招提寺蓮」「唐招提寺青蓮(白君子青蓮)」の2つがあります

大きさは中型~大型で花は赤色の一重(半八重)という特徴とやや香りがあります

背丈も一般的な蓮らしく大きく立派に成長します

我が家では奈良蓮の一種を育成していますがいずれ上記2つの品種も揃えて育てたいと思っています

尚、唐招提寺蓮と唐招提寺青蓮の特徴は唐招提寺蓮が紅八重咲で唐招提寺青蓮は白一重咲とのことです

 

来年度は唐招提寺由来の蓮を入手して育成してみたいと思っております

今回は奈良蓮の紹介でした

見ていただきありがとうございました

 

蓮の種苗登録品種

少し前から話題になっている種苗法について

イチゴやブドウなどが話題になりがちですが花などの園芸品種にも登録されている品種があります

この種苗登録されている品種は権利者に保護されており無断での販売等が一切禁止になっています

最近フリーマーケットサイトやオークションサイトにて登録品種が無断で売られていることを注意喚起する声明が出ていましたがそれでも出品されている方がいるようです

 

それで、蓮はどうなのだろうと気になって調べてみました

リンク:品種登録データ検索 - 農林水産省(品種登録迅速化総合電子化システム)

こちらのサイトの学名選択から「Nelumbo nucifera Gaertn.」を選びます

検索結果:69件(取下または拒絶/育成者権が消滅された品種を含む)

上記結果から無効品種を除くと14件表示されます

この有効な品種を見てみますと国立大学法人東京大学が「緑地美人」「月のほほえみ」の出願・権利取得をしています

この他、徳島県が阿波白秀という品種の出願・取得をしています

中でも近年に出願された品種について

これらは千葉県東金市の大木園芸さんが育苗した品種のようです

大木園芸さんといえば手乗りハスの名前でホームセンターなどに蓮の苗を出荷しておられる方ですね(我が家の育成品種の幾つかは大木園芸さんより入手したものです)

参考記事:手乗りハス「種」「苗」も アイデア商品続々と 大木園芸 千葉県東金市 - ライブドアニュース

「手乗りハス」「レンコン丸」の商標を取得しているという事で調べてみました

特許情報プラットフォーム:j-platpat

・レンコン丸

登録5840921(商願2015-096702)

出願日:2015/10/06

登録日:2016/04/15

・手乗りハス

登録5488069(商願2011-077198)

出願日:2011/10/27

登録日:2012/04/20

という結果がでました

手乗りハス、レンコン丸共に大木園芸さんの商標になりますので他者が利用することは出来ません

また種苗出願されています品種も無断で販売すると大木園芸さんの権利を侵害することになりますので注意が必要です

 

・・・ということで今回気になった事を調べてみたのですが、大木園芸さんが精力的に品種の育成を行っているという事が分かりました

毎年初夏に苗ポットが売られているのを見るので来年も気になる品種があったら入手してみようかなと思います

それと今回調べてみて詳細が分かったこともあったのでそちらもホームページに反映したいと思います

 

2022年 蓮の開花記録

全ての蓮が咲き終わり、冬支度に入りました

今年咲いた蓮の開花情報を纏めてみました

開花した品種数 25

開花しなかった品種数 9

 

まずは開花した品種の開花日時です

・上野不忍池 蕾確認:6/1 開花:6/23

・茶碗蓮 蕾確認:6/5 開花:6/23

・友誼牡丹 蕾確認:6/5 開花:6/23

・小金鳳 蕾確認:6/6 開花:7/10

・綾乃 蕾確認:6/6 開花:6/24

・廈門碗蓮 蕾確認:6/6 開花:7/13*1

・紅顔滴翠 蕾確認:6/8 開花:6/27

・酔妃蓮 蕾確認:6/10 開花:7/5

・ピキネンシス・ルブラ 蕾確認:6/14 開花:7/16*1

・カスピカム 蕾確認:6/17 開花:7/10

・毎葉蓮 蕾確認:6/17 開花:7/7

・ミセススローカム 蕾確認:7/3 開花:7/14

・ペリーズジャイアントサンバースト 蕾確認:7/3 開花:7/13

・奈良蓮 蕾確認:――*2 開花:7/14

・杏黄 蕾確認:7/14 開花:7/23

・大洒錦 蕾確認:7/14 開花:7/28

・近江妙蓮 蕾確認:7/15 開花:8/7

・喜上眉梢 蕾確認:7/15 開花:7/28

・粉松球 蕾確認:7/19 開花:7/27

・菊花粉 蕾確認:7/27 開花:――*2

・金色年華 蕾確認:7/27 開花:8/6

・小舞妃 蕾確認:7/28 開花:8/6

・漢蓮 蕾確認:8/12 開花:8/19

・玉泉寺千弁蓮 蕾確認:8/25 開花:9/6

・生蓮寺華蓮*3 蕾確認:9/5 開花:9/16

*1 初確認の蕾は開花せず、後続の蕾での記録

*2 記録を取っていなかったので不明

*3 定植したのは7/2

また、蕾を見つけた地点でかなり生育していたものもあります

 

開花したものの除外したものとして北稲がありますがこれは途中から植えられたものを迎えたためです

 

次に開花しなかった品種

キバナハス(花芽が発生せず)

・蜀紅蓮(生育不良)

・麗華(花芽が発生せず)

・美洲黄蓮(生育不良)

・一天四海(花芽が発生せず。間違いなく鉢のサイズが適合していない為)

・黄玉(花芽が発生せず)

・ピロル(花芽が発生せず)

・舞妃蓮(生育不良)

・緋雲千葉(苗ポットを遅くに入手したため)

 

琵琶湖和蓮や実生品種が複数ありますがこちらは除外しています

キバナハス系は普通の蓮よりも太陽光が当たるほうが生育が良いと聞いたので来年はにより日当たりの良い環境に移設してみようと思います

 

こうしてみると多数の品種を咲かせることに成功しています

が一方で痛恨の失敗もしているのでこちらが何とも言えません

生育できなかった品種などは思い出したくないので省略です・・・

 

 

蓮の紹介2

今回も2種類紹介したいと思います

酔妃蓮

我が家の古い品種の3つめです

こちらは育てている方より分根していただいたものです

名前の由来は白い花弁の先端に紅が差すその容姿から酔った妃を連想させるからだそうです

文献を調べていたところ「日本在来品種である」という記載と「中国から贈られた品種である」の2つがあり、どちらが本当なのか分かりません

中型から大型の品種です

花上がりも良く、我が家では一番に「上野不忍池」二番に「酔妃蓮」が花芽をつけています

 

近江妙蓮

滋賀県守山市の花であり滋賀県の天然記念物にもしていされています

中国(唐)から持ち込まれた品種とされていますがこちらの経緯は何が正しいものなのか分からなかったため省略します

こちらの蓮はとても変わった品種です

通常蓮は花弁の中央におしべや花托(めしべ・種ができる部分)がありますが近江妙蓮には存在しないため、種ができません

花弁の数もとても多く、その数は2000枚以上と言われています

そのため花が重く自立できずに倒れてしまいますので支柱による補助が必要になります

通常、蓮の花は4日で散ってしまいますが近江妙蓮は数日咲き続けます

 

前述に中国から持ち込まれたと記載しましたが中国種を「千弁蓮」日本の品種を「妙蓮」と区分するようです

近江妙蓮は長くなるので今回は以上になります

 

以上2品種の紹介でした

見ていただきありがとうございました

蓮の紹介1

ホームページでも蓮を紹介していますがこちらでもう少し詳しく紹介していこうと思います

今回は2品種の紹介です

上野不忍池

我が家の古い品種の一つです

ホームセンターで苗が売られていたもので卸元は京都の杜若園芸でした

杜若園芸さんのホームページには品種の購入ページがありますが紹介が記載されていませんので詳細は分かりません

ただ名称からおそらく東京の上野不忍池由来の蓮だと思われます

上野不忍池には紅、爪紅、白、斑などの花の品種が混在していたとの事です

名称としては明鏡蓮となっていますがこの上野不忍池=明鏡蓮で合っているのかの真偽は不明です

花は白色の一重咲で花上がりも良好、蓮根も太いものができます

我が家では一番に花が咲き始めますが、花がお盆まで咲いていることがあまりありません

 

黄玉

我が家の古い品種の二つめです

こちらも入手元はホームセンターですが卸元がどこだったのか分かりません

花は薄い黄色(クリーム色)の一重咲ですがあまり咲きません

蓮根は細めになりやすいです

小型品種として売られていた筈ですが小さい容器ではあまり生育がよくありません

さらにこの品種は他所で育成されているのを見たことがなく、本当に出自が謎になっています(十年以上調べていますが見つけられず)

ただ、蓮愛好家の内田又夫氏の作出した品種に黄玉杯というものがあり特徴が似ているなと思ってはいますが同一種なのか、関連があるのか分かりません

分かる方がいましたら是非教えてください

 

今回は以上です

見ていただきありがとうございました